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コンデンサ聴き比べ [audio]

 自作オーディオアンプに使用する部品を選ぶためにコンデンサの聴き比べを行いました。比較用プラットフォームとして、FC2でブログを書いていらっしゃるsけいしさんのop6w100113というA級アンプ回路を使用し、中容量(C31=2.2μF)と小容量(C6=0.1μF)のコンデンサについてテストしました。その結果を表1および表2に示します。点数は10点満点で採点しています。試聴方法はオペアンプ聴き比べの時と同じ方法を用い、記憶のあいまいさや思い込みを極力排除するようにしました。(注:この評価は限られた使用条件の下での主観評価です。)


 

表1   容量2.2μF

メーカー

型名耐圧種類購入先価格コメント点数
WIMAMKS263 VMetallized Polyester共立\240定位良し 全体に曇った感じ 落ち着いた感じ7
PanasonicECQV1H50 VMetallized Film秋月\20高音まで出ているが、やや歪み感あり 明るい感じ7
Nissei 50 VPolypropylene若松\189響きが豊か 歪み感少ない 分解能にやや欠ける6
NichiconMuse ES50 VAluminum Electrolytic秋月\15平面的 解像度低い 響きに欠ける つやがない5
NichiconMuse FW50 VAluminum Electrolytic千石 \20平面的 解像度低い 響きに欠ける つやがない5
Toshin1HUTSJ50 VAluminum Electrolytic千石\53平面的 解像度低い6
PanasonicECQE2250 VMetallized Polyester共立\94

響き、つや良し 

高音で若干歪み感あり 

解像度が若干低い
ECQE2
0.1uFとパラで歪み減る
9

 

 

 

表2   容量0.1μF

メーカー

型名耐圧種類購入先価格コメント点数
PanasonicECHU1H50 VMetallized PPS千石\78高音まで良く出る 歪み少なくクリアな感じ チップ部品なので使いにくい10
WIMAMKP2100 VMetallized Polypropylene共立\130定位良し 高音まで良く出る WIMA独特のハイハットがザラつく感じ10
ToshinMMSSAC250 VMetallized Polyester千石\53解像度やや低い 高域伸びず中低域が厚い 丸い感じ7
RubyconF2D100 VPolyester秋月\10平均的 悪くないがやや解像度が低い7
NisseiMMT50 VMetallized Polyester秋月\20悪くないがつや、響きにやや欠ける8
NisseiAPS100 VPolypropylene共立\220ライトな感じ やや平面的7
WIMAMKT100 VMetallized Polyester共立\80広がりに欠ける 低音が狭い空間で鳴っている ハイハットがシャリシャリ6
WIMAMKS263 VMetallized Polyester若松\168広がりにやや欠ける ハイハットがシャリシャリだがMKTよりは良い7
PanasonicECQE2250 VMetallized Polyester共立\42高音まで良く出る 歪み少なくクリアな感じ 広がり良し
10

 

一般的に音声信号が通る経路には電解コンデンサを使用せずにフィルムコンデンサを使用すべきと言われていますが、今回の試聴でもそれが当てはまることが確認できました。いくら音響用の電解コンデンサと言えども、カップリングに用いると音が平面的になり、解像感が乏しく感じられます。一方のフィルムコンデンサにも色々と種類がありますが、それぞれに音質が異なり、それらを組み合わせて自分の目指す音質にチューニングするのは実に楽しい作業です。Panasonicのフィルムコンデンサは総じて音質が良好でした。シリーズにより誘電体の材質はPPSだったりPETだったりしますが、どれも音質は似ています。今回、2.2μFのカップリングコンデンサにはPanasonicのECQE2を用いることに決めました。ただし、2.2μF単独では高音で若干の歪みが感じられるのが気になりました。これは高い周波数域でtanδが悪化することが原因だと考えられます。そこで、同じシリーズの0.1μFと並列接続して使用することにしました。同じECQEシリーズでも、容量が小さい物ほど10kHz以上でtanδが大幅に小さくなっていることがスペックシートから読み取れるからです。実際に両者を並列接続して試聴すると歪み感が減り、澄んだ音になりました。小容量(0.1μF)のフィルムコンデンサもそれぞれに特徴があって面白いです。例えば、WIMA社のメタライズド・ポリプロピレンコンデンサ(MKP2)を使用すると非常に定位が良くなります。ただし、WIMAの製品に共通する特徴として、低音が箱鳴りしているような感じ(ボンづき)になったり、ハイハットの高音がザラついた感じに聞こえる傾向があります。東信工業のAC用フィルムコンデンサMMSSACは高域にはあまり伸びていませんが中低域が厚く感じられました。一種類だけのコンデンサを多数使用すると、その特徴が強調されすぎてしまうので、今回はC31(2.2μF)には前述の通りPanasonicのECQEをパラレル使用し、C6(0.1μF)には定位感向上を狙ってWIMAのMKP2を、ローパスフィルタのC5(0.1μF)には中低音重視で東信工業のMMSSACと、3種類のコンデンサを組み合わせて使用することにしました。試聴の結果は良好で、リファレンスとして用いた市販のアンプ(ソニー製TA-F333ES)と比較しても全く遜色ない音質になりました。望むらくはリファレンスを上回る歪みのない澄んだ高音と、より定位に優れた分解能の高い音が出るまでブラッシュアップしたいのですが、まだその域には達することができていません。今後の課題としたいと思います。

 

 

【2.2 uF】

DSC07712.JPG WIMA MKS2

DSC07713.JPG Panasonic ECQV1H

DSC07710.JPG Nissei

DSC07714.JPG Nichicon MUSE ES

DSC07716.JPG Nichicon MUSE FW

DSC07715.JPG Toshin 1HUTSJ

DSC07711.JPG Panasonic ECQE2

 

【0.1 uF】

DSC07705.JPG Panasonic ECHU1H

DSC07726.JPG

チップ部品はリードを付けて交換できるようにしてテストした

DSC07709.JPG WIMA MKP2

DSC07703.JPG Toshin MMSSAC

DSC07702.JPG Rubycon F2D

DSC07706.JPG Nissei MMT

DSC07707.JPG Nissei APS

DSC07701.JPG WIMA MKT

DSC07700.JPG WIMA MKS2

DSC07699.JPG Panasonic ECQE


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メタボ暦4年

こんばんは
ハンダお上手なようでうらやましいです・・
ボクはペースト使ってもダマダマっす(泣)
by メタボ暦4年 (2012-02-02 23:05) 

ZZA700

メタボ暦4年さん
いえいえ、お恥ずかしいです。
長時間コテを当てるとフィルムが溶けてしまいそうなので
焦りながらチョンチョンと半田付けしました。
なので見栄えはイマイチかと^^;
by ZZA700 (2012-02-02 23:20)